「やめてちょうだいっ!!」
「馬鹿言わないでくだせぇサン。」
[ 誰 が 彼 女 を ]
「俺ァこんなにアンタの事好いてるのにそんな態度ぁないでしょう?」
「うるさいわ総悟っ!!」
いつもクールなサンが取り乱している。
その姿はやけに情緒的だ。
全てを見透かしてるような涼しい顔をして、
俺や土方さんを馬鹿にしてるそのサンが、取り乱して暴れてるわけだ。
こりぁ見物ですぜ。
「私に触らないでよっ!!」
「触らなきゃアンタ死んじまいますぜ?」
サンの腕を掴んで、俺はその潤んだ瞳を見つめる。
懸命に俺の手から逃れようと暴れるサン。
いくら土方さんでも、こんなサンは見たことないだろう。
「自決しようなんて早まらないで下せェ。」
「全部っ,全部総悟がイケナイのよっ!!」
「あれぁ、全部土方さんが悪いんですぜ。」
「土方じゃない…全部あんたがいけないのよっ!!」
短刀を自分の方へ向け、自身刺そうとするサン。
そんなに悲しいんですかい?土方さんとの間にあった事は。
俺よりも、そんなに土方さんがいいんですかい?
「お願いだからっ…やめてっ…」
ボロボロ、タラタラ
「泣くと綺麗な顔が台無しですぜサン。」
「お願いだからっ…、私、っから…土方だけはっ…」
奪わないで。
涙ながらにそう言うサン。
端正な顔が歪み、頬には透明な雫が伝う。
誰が彼女をこんなに苦しませてしまったのですかい?
俺ですか?
それともアノ人ですか?
2005/1/13
どうしても、銀魂は切ないのを書きたくなる。
戻る