「ねぇさん。」
「何、総悟君?」

さんは、読書をしてる手を休めて俺を見た。
いつもどうり口の端をゆっくりとあげて、さんは笑う。





ゆっくりと、いやらしくった





さんのイチバンは誰なんですかぃ?」


唐突すぎるわ、なんて言ってさんは本へと視線をズらした。
その仕種にさえ俺は興奮してる、って聞いたらさんは何て言うんだろうか。
馬鹿言わないで、あんたがそんな事言ってる間に、俺ァあんたを押し倒してしまいますぜ。



「そういう総悟君の一番は誰なの?」


さんは本に視線を写しながらそう言った。
足を組んで、ソファに横になってて、着物がちょっとはだけてますぜさん。
俺だって一応男ですぜ。襲われたってどうなったって俺ァ知りませんよ。


土方さん?それとも近藤さん?あ、神楽ちゃんか。


1人でぶつくさ言ったさんはテーブルの上にあるお茶に手をのばす。
寝たまま飲むなんて行儀が悪いですぜ。それでもあんた、女なんですかぃ。
コクンとお茶を喉に通す時の首がいやらしいのは、意識してそうしてるからですかぃ?



「俺のイチバンはもちろんさんですぜ。」



さんは顔色を変えずに、ありがとうと笑った。
こういう時のさんはどうしても気に食わない。
俺ァ、あんたにはっきりして欲しいですぜ。


「俺ぁ言いましたよさん。だからそういうあんたはどうなんですかぃ?
 俺があんたのイチバンですかぃ?」


俺もテーブルの上にあるお茶に手をのばす。ゆっくりと動作をする。
さんは状態を起こして俺の方に体を向ける。
やっぱり足は組まれていて、着物がはだけていて、ヤり終わったみたいに髪がボサボサしてて。
ボサボサしてるけど自然と汚らしさはないんだ、これが。
汚らしさっていうよりも、やっぱりセックスした後って印象が強い。

それが余計、俺の理性を煽ってるんですぜ。




「どうかは分らないわ。」


俺はチッと舌打ちをする。それにさんは怪訝そうな顔をする。
その顔も、俺を煽ってるんですぜ。
さんのやる事なす事すべてが俺を煽ってるんですぜ。
そうとは知らずに、さんはふふふと笑った。





「だけど総悟君がイチバンかもね。」



いや、もしかしたらそういう俺を知ってて、俺を弄ぶような事をしてるのかもしれない。




「そんな事言うとさん、俺ァ期待しちまいますぜ?」
「期待したいならしてもイイわよ?」
「襲われたからって、グダグダ文句言っても知りませんぜ?」
「貴方に襲われたって別に構わないわ。」







ゆっくりと、いやらしく笑ったさんを、俺は押し倒す。








2005/1/8
 総悟君も土方さんも近藤さんも銀時も好き。どれが一番なんて私には選べないわ。

戻る